『夏のあらし!』第9話感想

 ここ最近のエピソードでは、「男-女」・「大人-子供」の境界線上にいるキャラクター「上賀茂潤」に焦点があてられていて、彼女と、「男で子供」の主人公、「女で子供」のあらし、「女で大人」のカヤとの比較がすげー面白かったのですが、今回はたぶん核心に迫るんであろうわりと真面目なお話でした。Aパートで主人公がだーっと喋るタイムトリップについての素朴な考察に、小学校の図書館で貪るようにSF小説を読んでいたあの時のどきわくを感じた。ああいう「可能性を潰すことへの罪悪感」って、舞城王太郎麻枝准とも共通するテーマだけど、流行してんのかね。生きてること、何かを決断すること自体罪だぜ、みたいな。原罪かよ。