「野望の王国」について

 おまえら、「野望の王国」という漫画を知ってますか。知らないなら読め。読まなきゃ人生の7%を損しています。
 内容は、大学生の2人組が日本を暴力で支配していくお話です。宗教あり、爆発あり、銃撃戦あり、料理あり、てんこもり大盤振る舞いです。作者は、あの雁屋哲先生です。雁屋先生といえば美味しんぼです。美味しんぼなら誰でも知ってると思いますけど。雁屋先生がこれまでに書いてきた作品の中で異彩を放つのはむしろ美味しんぼですよ。雁屋先生の作品はほとんどが野望の王国のような暴力漫画です。ちなみに、野望の王国が終わった半年後に「美味しんぼ」は始まりました。この半年に、雁屋先生の中で何が起こったのでしょうか。たしかに、野望の王国の中でも美味しんぼにつながるような女体盛りなどの料理が出てくるのですが。
 まあ、いいや、野望の王国について少し語るとしましょう。まず、私の好きなキャラは疋矢さんです。大阪の暴力団若衆頭で、自分らの部下を神奈川に派遣したけどみんな死んじゃったから調べるためにひょっこり上京したらちゃっかり騙されて、すっかり大学生2人組の手下になる人です。大好きです。ほかにも魅力的なキャラ、柿崎とか赤寺とかトクとかがてんこもりです。
 あと、野望の王国は27年以上前の作品ですが、オウム真理教みたいな宗教組織が暴れる等の出来事を予言した内容にもなっています。あと、28巻にも及ぶのですが、物語はわずか半年の間のことです。
 心に残る名言が多いのも野望の王国の良いところです。たとえば、「この世は荒野だ!」「勉強のしすぎで頭がおかしくなったのか」「どこからどう見てもただの運転手にしか見えないだろう」「なんちゅうでかいチャウチャウや」などなど、山のようにあります。
 野望の王国を読んでわかったことがあります。それは、神奈川県川崎市はとても怖いところだということです。だって、銃撃戦は日常茶飯事ですよ。たびたびビルが爆破されますよ。たびたび多重事故が起こりますよ。それに、ある市民が出勤したらその工場がいきなり爆破され、しかたないから帰宅しようとしたら駅で列車が大事故を起こし、帰れないから競馬をやりに行ったら競馬場で暴動が起こるのです。もう、川崎市は怖いところです。違うか!
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Darts/7480/yaboo/yaboo.html
 まあ、いいや、気になる人はこのサイトで野望の王国にはまってください。読んでください。
 とにかくこの世は荒野なので、川口君にむちゃぶりをします。エンドレスエイトの中でどの回が一番面白かったのかがっつりと語ってもらいます。この世は荒野だ!唯一野望を実行に移す者のみがこの荒野を制することができるのだ!!