今日は講義です。

 正田が帰ってまいりましたよ、みなさん。待ちくたびれましたか。さて、本日は『事故が原因で停まっている満員電車で、我慢しきれずにウンコを漏らしてしまった場合どうするべきか』をお話します。浅羽君が「どうかこのとおりです。お願いします。この講義をしていただけたら何でもします。例えば、ええと、あ、そうそう、正田先生の美しいお尻を、ぎょう虫検査でものすごくきれいだという結果が出たその美尻をなめさせていただきます。私の舌が正田先生の使うトイレットペーパーの代わりになります。いかがですか!!!」と額を床にこすりつけて懇願していらっしゃったのです。これはもはや断るわけにもいきません。
 心の広い私は、「私の汚れた尻などなめる必要はありません。そうですねえ、では、私が浅羽君にむちゃぶりをいたしますので、それに応えてください」と申しました。すると、彼はなんと断ったのです。このとき、私は彼のことをひどい男だと思いました。しかし、彼は「あの、私が正田先生のむちゃぶりに応えたい気持ちは強いです。こんなに!」とおっしゃいました。これでもかというくらい大きく両手を広げて「こんなに!」と叫びました。彼はさらに続けました。「しかし、私はある理由で応えることができません。そこで、川口さんにむちゃぶりをしていただきたいのです。川口さんには借りがありまして、いつかは返さないといけないのですが、正田先生が川口さんにむちゃぶりしてくださったらそれはとても良いことです」
 なるほど、そういうことですか。ならば、川口君にむちゃぶりをしましょう。では、キリンビールアサヒビールの違いというのはいかがですか。では、私はこれで失礼いたします。