HIP-HOP

 どうも、『トランスフォーマー:リベンジ』が楽しみすぎて「むちゃぶり」の更新を滞らせてしまった川口です。よかったですよ。バカになってげらげら笑えてハラハラどきどきできる映画でございました。稚拙な感想をご覧になりたければこちらをどぞ。
 さてHIP-HOPについてですが、川口の実家はカラオケボックスひとつとない田舎でしたので、音楽というのはテレビの音楽番組かレンタルCDと、自分で演奏する、ぐらいしか選択肢がなかったのですが、当時中高生の川口はhideやSIAM SHADEなんかのコピーバンドをやっていました。当時読んでいたのはいわゆる演奏するためのギター雑誌で、タブ譜やらバンドのエフェクター編成やらテクニカル・レビューが事細かに載っているような、そういうのでした。どれだけ巧く演奏できるのか、ということに終始していました。自分の手で再現できる音楽が、川口にとっての音楽でした。
 そののち暗黒の中高生時代を卒業して、学生デビューした川口はそこでようやくカラオケという文化に触れました。そこではいままで培ってきた音楽へのテクニックが通用しない文化でした。そこで川口は歌うためにある程度の練習を必要とする音楽を探しました。そこで初めてHIP-HOPの、いわゆるラップに出会いました。ただゆっくりな曲よりも速い曲のほうが好きだったので、ラップをバンドサウンドに取り込んでいるミクスチャーというジャンルを聞くようになりました。FLOW、HY、Dragon-Ashをよく聞いていました。正確なリズムキープと知っていなければ歌うこともできないラップは、川口の「自分の手で再現する」という琴線に触れたのでした。こういう「すでにあるものをいかに再現するのか」という身体感覚が、川口の小説に対する嗜好と似ているのは、つまり「オリジナリティ?はぁ?」というかたちにつながっているのではないのかと、そういう風に思うのでした。
 では、次回の浅羽くんには「女子スキージャンプ」について語っていただきましょう。